小さな画塾としてスタートしてから22年め、
そして高等部の卒業生が出始めたのがちょうど10年前という、
岡山にある美大受験予備校ボックスです。
(合格速報はこちらをご覧ください
→ 美大芸大受験なら!アトリエボックス合格実績!
今回は、その卒業生であるボックス5期生のお二人が来てくれました。
ボックス在学生に向けて色々とおふたりの話を聞かせてくださったので、
ご本人達の了解を得て皆さんにも少しご紹介したいと思います。
【お二人の経歴】
トトロ(以下;と)
岡山県立倉敷南高校卒業
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイルコース卒業
現在は自動車シートメーカーと老舗インテリアテキスタイルメーカーが共同出資して作った
乗り物のシートのテキスタイルデザイナーとして勤務。
メイト(以下;メ)
岡山県立大安寺高等学校卒業
武蔵野美術大学情報デザイン学科
現在は大手インターネット関連サービスの提供を行う企業に勤務
第1回めの記事はこちらをご覧ください。
→ 美大卒業後の進路について【その1】美術大学受験前編
ふ:さて、そんなお二人ですが、現役で受かって、東京の大学に行ってから大変だったことは?
と:まず岡山から東京へ行って、どこで何を売っているのか全然分からない…。
メ:あー、わかる。
と:あと、工デってすごく浪人多くて経験が豊富で、色んなジャンルの人が居て、逆 に自分はもの作りの経験が少ないので、素材も道具の使い方も分からなくて困りました。工デって頭よりまず手を動かせって感じのところがあって、経験がもの を言うんです。身にはなるけど、もっと大学に入る前に経験できていれば良かったなって思いました。現役合格の方が良いって皆思ってるかもしれないけど、現 役が必ずしも良いことではなくて、寄り道も時には必要だと思います。
メ:デ情も浪人結構多いんですよね。視デなんかを2浪した後に来たような人がゴロゴロいて、蓄積した知識や経験はもう雲泥の差。俺も1年くらい浪人した方 が良かったかな~っていうのは思いましたよね。急ぎすぎた感はちょっとあったかな。でも、浪人に比べて、現役は荒削りでもパワーのある面白いもの作ってる 人が多かった気がする。
と:わかるわかる!浪人組は落ち着いた作品をつくるけど、現役の方が元気があるもの作るよね。
メ:現役の方がパンチがある感じ。最初の頃は浪人すれば良かったかな〜ってふわっと思ってたけど、最終的にはどっちでも良かったかなぁ。
ふ:デ情の最初の頃というと、課題発見というチームでやる授業がありますよね。
メ:商品の企画から発表までを模擬的にやる授業ですね。
ふ:ブランディングの基礎みたいなものですか?
メ:いや、多分根底には「デザインとは」みたいなものが根底にあって、アートとか作品でなくって、世の中にあるなにかしらの課題に対して自分たちでどういう解決案を考えて、どうデザインして発表するかって、ビジネス目線で考えましょうみたいな授業でした。現役も浪人もまざりまざりのチームだったんですけど、その中で俺1位になって、どやーーー!!って感じ(笑)。
ふ:トラブルありつつも乗越えたんですよね。その時に「現役ならではの強みはあったかも」とお話を聞かせてくれましたね。どっちを活かすかは本人次第なんだなと思わせてくれました。さて、学校の授業以外はどんなことに取り組みましたか?
と:幹事をたくさんやったかな…(笑)。窯工サークルに入ってたんだけど、いろいろサークルでイベントがあって、その幹事をやってました。その経験は社会人になった今、仕事ですごく役に立ってて、やってて良かったなと思います。
メ:たしかに…しみる…しみるわぁ…それ…。
と:私は地味なタイプで、幹事とか全然苦にならなくて。
その【3】に続きます!